飯田町 中坂 九段坂

千代田区九段北/九段南

飯田町

九段坂
 江戸名所図会の挿絵を見ていると、数は少ないが現在の地形とオーバーラップできるものに出会うことがあります。この挿絵がまさにそんな印象を持った一枚で、九段坂はまさに今の靖国通りだし、現在の九段下交差点で交わる目白通りも同じような位置に走っています。挿絵には描かれていませんが、左手に見える堀端の先には田安門があるはずです
 九段坂の名の由来は、宝永6(1709)年に作られた長屋が九段構造であったからといわれています。その長屋らしき建物も挿絵に描かれています。その奥にある世継稲荷は、もはや現存しません。そこに現在あるのは、何かと話題の多い靖国神社です