鎧之渡

中央区日本橋茅場町/日本橋小綱町

鎧の渡し

渡し南岸
 平安時代のこと。奥州征伐に向かう源義家がこの地に来た時、風雨激しく川を渡ることができずにいました。そこで、義家は着ていた鎧を神に捧げて風雨を静め、奥州の地へ無事赴くことができたというが前九年の役にまつわる逸話のひとつであり鎧の渡しの謂われです。現在、一帯は兜町、日本の金融のまさに中心です
 現在、鎧橋の橋詰めにこの故事を伝える案内板があり、その裏手(下写真)が実際に渡し船の船着き場であったと言われています。渡し船は、日本橋川の両岸を結んでいましたが、渡しの下流にあった湊橋と上流側の江戸橋間の距離は、およそ800mほどでした